NHPCと同じ整備機器と設備を完備

第三世代であるR35GT-Rは、それまでのGT-Rより格段に進化を遂げています。それはメカニズムだけでなく高性能を維持するためのメンテナスの分野でも同じです。第二世代までのRB26DETT型エンジンの調整は、メカニックがアジャスティングスクリューを手で回すなどアナログな方法がメインでした。

ところが、R35GT-Rはメカニックが直接エンジンに触れて調整することはありません。ノートパソコンタイプの日産純正の電子システム診断装置「コンサルトⅢ」をR35GT-Rに接続し、パソコンの画面上で指令を出してエンジン調整を行うからです。日産の協力工場である緑整備センターでは、日産ハイパフォーマンスセンター(NHPC)と同様に「コンサルトⅢ」とR35GT-Rの整備に必要な専用カード、3Dレーザーポイント式高精度アライメントテスターを完備。永年の整備ノウハウと最新技術を駆使してエンジン調整、トランスミッション調整などを行います。

メンテナンス

最強パワーを最良の状態で乗るための定期点検

エンジンとミッションの定期点検

マルチパフォーマンス・スーパーカーであるR35GT-Rの高性能を維持するには、6か月ごとの定期的なエンジンとクラッチ&トランスミッションの セッティングが欠かせません。左右のエアフローメーターのバランス取り、クラッチ&トランスミッションの動作確認とデータ調整には「コンサルト Ⅲ」を使用します。

アライメント調整

ミリ単位のセッティングが必要とされるアライメント調整には、最新の3Dレーザーポイント式高精度アライメントテスターを使用。正しいアライメント調整により正確なハンドリングと安定したコーナリング性能を発揮し、サーキット走行のタイムアップにも貢献します。

ブレーキメンテナンス

SUPER GTマシンにも装着されるalconブレーキの販売代理店である緑整備センターはブレーキのエキスパートでもあります。R35GT-Rの最強パワーを最良の状態で乗るには、ブレーキの継続的な整備が必要です。整備とはトラブルを起こさないように予防的に点検・調整することです。継続的に整備してあるクルマは、結果的に車検も安くすむことが多いものです。サーキット走行後のブレーキメンテナンスは緑整備センターにお任せください。

純正タイヤ販売

R35GT-R純正のダンロップSP SPORT 600 DSST、ブリヂストンPOTENZA RE070Rをリーズナブルな価格でご提供いたします。提携タイヤショップの経験豊富なタイヤマンが組み替えを担当。高精度なバランス取りで優れた乗り心地をお約束します。

車検

チューンドGT-Rの車検もご相談ください

R35GT-Rにマフラー、ホイールなど社外部品を装着すると、ノーマルに戻し所定の点検を実施しないとディーラー車検が受けられない場合があります。そんな時は、緑整備センターにご相談ください。排気ガス規制と保安基準に適合していればチューンドGT-Rでも車検が受けられます。緑整備センターの車検は、事前に車両の状態をリフトアップし正確に診断。その診断に基づいた概算見積もりを作成いたします。緊急性の低い個所は整備を次の機会に回すなど、オーナーのご予算に合わせたオーダーメイド車検が可能です。

緑整備センター車検の流れ

1. 車両の下回りを高圧洗浄
2. リフトアップして油漏れ箇所などを目視チェック
3. コンサルトⅢを使って診断
4. 車検概算見積書を作成
5. オーナーと整備個所を打ち合わせ
6. 車検・整備
7. 工場にてお引渡し

車検費用のお支払いには、諸費用を含めクレジットカードが使えます。
ご自宅でのお車のお引き取り・納車は行っておりません。
代車はご用意しておりません。

• 車検

法定12ヶ月点検

12ヶ月毎に行う法令で定められた点検整備のことです。ブレーキパッド残量など、外から見ることのできない部分はホイールを取り外して点検したり、テスターを用いて排気ガスの状態をチェックするなど、プロによる確実なメンテナンスを実施します。点検の結果、調整・交換が必要となった箇所は、緑整備センターの確かな技術で整備いたします。

法定12ヶ月点検チェック項目

室内点検

• ブレーキペダルの遊びと床のすきま
• ブレーキの効き具合
• パーキングブレーキの効き具合、引きしろ
• クラッチペダルの遊び、クラッチが切れた時の床とのすきま

 エンジンルーム点検

• エンジンオイルの漏れ
• ファンベルトのゆるみ、損傷
• パワーステアリングベルトのゆるみ、損傷
• ブレーキマスターシリンダーのフルード漏れ
• 点火プラグの状態、点火時期
• バッテリー端子の接続状態
• 排気ガスの状態
• エアクリーナーエレメントの状態
• 冷却水の漏れ

下まわり点検

• トランスミッション、トランスファーの油量、漏れ
• ブレーキホース、パイプのフルード漏れ、損傷、取り付け状態
• ブレーキキャリパーのフルード漏れ
• エキゾーストパイプ、マフラー、遮熱板のゆるみ、損傷
• 燃料漏れ

 外まわり、足まわり点検

• ブレーキディスクとパッドのすきま、パッドの摩耗
• ブレーキディスクの摩耗、損傷
• タイヤの状態／空気圧・亀裂・溝の深さ等
• ホイールナット・ボルトのゆるみ
• プロペラシャフト・ドライブシャフトの連結部のゆるみ
• ドライブシャフトのブーツの亀裂、損傷
• ステアリングギアボックスの取付けの緩み
• ロッド、アーム類のボールジョイントのブーツの亀裂、損傷
• サスペンションの取付け部、連結部のゆるみ、ガタ
• サスペンション各部の損傷

オイル交換

緑整備センターでは油脂類の交換にMOTUL、NISMO COMPETITION OIL、日産GT-R純正オイルを使用。とくにエンジンオイルについてはMOTULを推奨しています。

リフレッシュメニュー

R35GT-Rのようなスーパーカーでも、経年劣化、走行劣化は避けられません。

エンジンオーバーホール

緑整備センターでは、新設した温度管理されたクリーンルームの中でエンジンやトランスミッションの組み立て作業を行っています。ご存知のように、R35 GT-RのVR38DETT型エンジンは、通常の生産ラインから切り離されたクリーンルームで匠の手により1基ずつ完成させる高精度な組み立て方式を採用しています。緑整備センターでも、同じように全てのお客様のエンジンやトランスミッションを、ゴミや埃のないクリーンな環境で1基ずつ丁寧な仕上げを心がけています。

トランスミッションオーバーホール

GR6型デュアルクラッチトランスミッションのリペア、オーバーホールもお任せください。「コンサルトⅢ」でトラブル診断を行い、Oリング破損などの油圧系統のトラブルにも対応いたします。

• リフレッシュ